駐在妻は楽しい?海外生活を満喫するために
夫が海外に支店を持つ会社に勤めていると、海外転勤になる可能性があります。
会社から辞令が出てしまえば、海外転勤は避けられません。
夫一人で単身赴任という場合もあるかもしれませんが、夫の赴任に帯同していくというのも一つの方法です。そのように夫について海外で生活する妻のことを、駐在妻といいます。
一昔前では、駐在妻は華やかなポジションとして、憧れの対象となっていました。ですが、現在では、そのポジションはどうなのでしょうか。周囲で夫に帯同して駐在妻になると聞くと羨ましかったり、楽しそうだなと憧れを持つかもしれません。
いざ自分が帯同する立場となると、果たして駐在妻は楽しいものなのでしょうか。
海外で帯同する駐在妻に焦点を当て、ご説明します。
そもそもなぜ駐在妻は憧れの対象なの?世間の持つイメージとは
まず、駐在妻という言葉ですが、これは、駐在員の妻を略して言われる言葉です。駐在妻やもっと略されて駐妻と呼ばれたりします。
過去より、駐在員で海外に赴任すると、赴任先で高待遇の生活が待っていました。
高級住宅や、運転手付きの自動車、家庭にはメイドが用意され、駐在妻は優雅にアフタヌーンティーを楽しむ。
そのような話を帯同先から帰国後に聞かされたりするのですから、誰だって憧れていました。そのようなイメージがあった中、インターネットが整備された現代では、SNSの利用によって、実際に写真を載せて楽しんでいる雰囲気は伝わってきます。
そのため駐在妻に対しての世間のイメージというのは、ランチやアフタヌーンティーを優雅に楽しんでいるイメージや、高級マンションに住み、メイドや運転手が付いているといったイメージなのではないでしょうか。
駐在妻の現実とは?寂しい海外生活を送らないために
実際のところ、駐在妻として海外に帯同した場合、そこには駐在妻としてのリスクは出てきます。
・築き上げたキャリアを犠牲にする
・海外現地で仕事をすることが出来ず、友達を作りにくい
・虚しさを感じることがある
他にもリスクはありますが、大きくこの3つをご説明します。
まず、結婚しても、そのまま会社でキャリアを積まれていた場合、駐在妻として同伴すると、これまで築き上げてきたキャリアを犠牲にしなくてはいけなくなります。
仕事よりも夫についていくという方には問題でないかもしれません。
ですが、それまで、キャリアの積み上げが生きがいだった人には大きな問題になります。
そのため、いやいや退職した場合、楽しく海外生活を送るのは難しいかもしれません。
次に、夫に帯同していく場合、駐在妻は家族帯同のビザを取得することになります。
海外赴任先の現地で働くためには、この家族帯同ビザでは働くことができません。
就労ビザが必要になってきます。
そうなってくると、見知らぬ異国で言葉も通じず、友達もできないという環境に置かれます。
家の中でテレビを付けても現地の言葉ですので、虚しさが襲うのは当然のことなのです。
色々な悩みや淋しさなど、実際に駐在妻にしか分からない虚しさがあるのは事実です。
それでは、どのようにすればいいのでしょうか。
駐在妻生活を楽しむ方法とは?
駐在妻での生活は、日本での生活と全く違ったものになるという認識が必要です。そのためにも、自分自身を見失わないようにする工夫が大切になってきます。
まずは、仕事ですが、現地の企業で仕事をすることはできませんが、インターネットさえあれば、クラウドソーシングなどで自宅で仕事をすることはできます。これには就業ビザも必要ありません。給料も日本国内の企業が日本国内で支払うためです。
当然税金も日本で収めることになりますので、環境され整えれば、仕事はできます。
また、駐在妻通しのコミュニティがある場合があります。日本人妻向けの習い事がある場合もあるので、色々とアンテナを伸ばしてみることが、海外で独りぼっちにならずに済む方法です。
同じ駐在妻でも、やはり人は人ですので、考え方は違います。その為、悩みのポイントも違ってきます。ただ、一人で抱え込まずに現地生活が長い先輩の話を聞いてみることも大事です。
せっかくの海外生活であり、この貴重な期間は夫婦の絆をより深くすることができる期間でもあります。人生の記録に刻まれる貴重な体験を悩みで潰してしまわないように、たのしめるように行動してみてください。