インドの平均年収とは?インドの基礎知識を知っておこう
インドは現在、経済成長著しい国です。
人口もどんどん増加しており、この先中国をも追い抜いてしまう可能性のある、勢いのある国になっています。
今回は、インドの平均年収やインドの現状についてご紹介いたします。
インドはどのような国?知っているようで知らないインドの実態
インドは、英語で表記すると「Republic・of・India」となります。
つまり、和訳すると“インド共和国”となるのです。
インドの人口は、現在世界第2位となっており、2018年のデータでは、13億5813万人となっています。
世界第1位の中国では13億9368万人ですので、世界1位に逆転する日も近づいてきています。
気候は、国土が大きく、南北にも広いことから、地域によっても違いがあります。
例えば、北インドと南インドでは、全く気候が違うのです。また北は冬に雪が降ります。
デリーではコタツを12月ごろに出して約2ヶ月間は寒い冬があります。
インドの北部の都市であるパタンコートで、高知県の足摺岬と同じ緯度となっており、
首都ニューデリーで奄美大島とほぼ同じ緯度となっています。
ここで、北緯32度くらいなのですが、インドの最南端で北緯8度とかなり南の位置になるのです。
北端から南端までで、直線距離で3,214km、東端と西端で2,993kmとなっており、とても広い国土を持った国となっています。
そのため、北部と南部では、全く気候が違っています。
日本でも色々な方言があり、地域が代われば意味が分からないようなときもありますが、インドでは、使われている言語の数は方言なども含めると600言語にも上ります。
一般的にはヒンディー語が公用語と言われていますが、それでも使用しているのは、4億人程度で、インド人同士でも意思疎通ができないということもあるのです。
インドの政治は?宗教などについて
インドは、人口や国土の広さからも色々な言語が使われていますが、宗教についても同じことが言えます。インドの宗教では、ヒンドゥー教が約8割を占めています。
その次に多いのがイスラム教で13%、キリスト教やシク教が2%、ジャイナ教が1%以下という分布になっています。
このヒンドゥー教は、キリスト教やイスラム教についで、世界で3番目に信者が多い宗教となっています。
このヒンドゥー教は、カースト制という身分制度のある宗教でしたが、現在は国の憲法でカーストは禁止されています。
ですが、今もその影響が残っている地域もあるのです。
次にインドの通貨ですが、インドではルピーが使われています。
紙幣は18の言語で印刷されています。
硬貨としては、パイサがあり、1ルピーは100パイサとなっています。
インドでは国家元首は大統領制をとっているものの、政治の実権は首相が握っています。
現代首相は18代目で、2014年からナレンドナ・モディ首相げ現職となっています。
インドの平均年収は?物価についても
インドの平均月収は、約15万円程度で、年収で185万円程度と言われています。
大卒の初任給で2万5千ルピーで、日本円で約4万2千円ほどです。
日本の大卒と比べても、約5分の1から4分の1程度となっています。
物価については、野菜などは安く手に入ります。
1kg単位で見ても、キャベツやトマトで約35円であったり、ニンジンやさつまいもで約50円だったりと日本の産直市で買ったりするよりも安く購入することができます。
屋台なども多くありますが、屋台とレストランでは、値段が何十倍も違ったりしますので、やはり贅沢品は高価になる傾向はあるのです。
1年でどのくらいのお金があれば裕福に暮らせる?
インドの物価は、日本に比べて安い傾向にあります。
そのような中で、デリーなどでは、日本の食材なども売られるようになっていますが、そのような食材は、日本で買う場合の1.5倍から3倍程度の値段になっているものもあります。
ホテル内での日本食レストランでお寿司などを食べたりすると、びっくりするような値段を請求されたりもします。
このように、日常の必需品などは安く購入できるのですが、輸入品は贅沢品という扱いになり、価格は高くなってしまう傾向にあります。
そのため、日本人が日本での生活と同じ水準で生活を行えば、インドでの生活のほうがお金が高くなってしまいます。
年間で約700万円程度は必要になるかもしれません。
しかし、インドの人と同じような生活を行えば、1年に200万もあれば、かなり裕福な生活を送ることができるようになります。
インドの所得層分布は?雇用形態別の年収も
インドの富裕層は、インド国内だけでなく、海外にも多く住み、グローバルに行動するのが多いのが特徴です。
主な職業としては、都市部の大事業主や大企業の執行役員、政治家や専門職、また農村の大規模農家なども含まれています。
このような富裕層の下の中間層では、テレビなどの高級品を所有していたり、冷蔵庫や洗濯機を所有している層になりますが、車などは保有していないこともあります。
このような中間層はいいのですが、貧困層が世界一多い国でもあり、年間所得が40万円に満たない人口が1億9000万人にも及び、インドの全人口の約85%にも及ぶと言われています。