インドに駐在する場合、なんといっても問題になるのが「食生活」です。日本人の食卓では珍しくない肉・魚・野菜などのレパートリーが少なく、質がいいものはなかなか手に入りません。そのため他国にて食材を購入して、冷凍保存しておくのがインドの常識です。
特に肉好きな奥様だと、最初は戸惑うことも多いかもしれません。インドの宗教的な問題によるものも大きく、なかには肉が全く手に入らない地域もあります。
インドのお肉事情とは?
インドの肉事情について詳しく説明していきます。まずインドでも簡単に手に入る肉といえば「鶏肉」です。近所のスーパーマーケットはもちろん、高級食材を取り扱うスーパーでも日本よりも安く鮮度がいい鶏肉を気軽に購入することができます。インド人は鳥丸一匹を購入しますので、もしほしいパーツなど決まってない場合は目の前でさばいてくれる新鮮な鳥を購入するようにしてください。
インドに多いヒンドゥー教の場合鶏肉は食べる習慣があるので、インドでも肉料理のメインとしておいてあるスーパーが多いです。また、鶏肉と同様に多いのは羊肉になり臭みも強く苦手な人も多いかもしれませんがインドでは基本的にスパイスを使用し牛肉のようにやわらかく栄養価も高いマトンやラムを好みます。またにおいはほとんど感じません。海内では高級なお肉として扱われます。
イスラム教ですが豚は食しませんが牛肉(正確には水牛を大変好みBBQなどもします)は大変好んで食べます。
豚肉も買えないことはないのですが、日本で売っているものと比較すると質が悪く臭みがある、脂肪分が低いなどの問題がありますが、最近は韓国食材店などでしゃぶしゃぶ用肉、とんかつ用のお肉、などが購入できるようになりました。品質も大変いいものです。
一番困るのは「牛肉」です。インドの首都圏では牛肉を保持することが禁止されていて、手に入りません。ですがこれの代わりに水牛(バッファロー肉)が手に入ります。
ヒンドゥー教では牛は神様としてあがめられているので、街の中に普通に生息し時には寝そべっている姿も見かけます。ただし水牛に関しては同じ牛でも「悪魔の使い」と言われていて、多少癖もあるのでステーキなど焼いて食べるのが一般的です。インドのレストランなどでも食べることができます。
インド駐在中においしい肉を食べたいときは?
インドに駐在しているとしてもおいしいお肉が食べたくなることもありますよね。暑い夏などはスタミナも付きますし、体力のない疲れているときにこそ必需品です。
インドでは宗教的な理由もあって、お肉の種類は限定されてしまいます。おいしいお肉を食べたいときは、休暇を利用して近隣の国に買い出しに行ったときに食べるのをおすすめします。ボリュームもあっておいしいお肉を堪能できるはずです。
また駐在する前に冷凍のお肉を通販で購入しておくのもいいでしょう。
インド国内では、イスラム教のエリアだと水牛のBBQが食べれたり、中華料理店やフレンチレストラン、イタリアンレストランなどでバッファローステーキが食べれます。
またチベッタンコロニーでは水牛のしゃぶしゃぶも食べることができます。
インドに駐在中に一番困る食生活はちょっとした我慢と工夫で乗り切りましょう。またおいしい鶏肉料理をマスターしておけば、現地のお友達が遊びに来た時にふるまうこともできます。インド駐在生活を楽しんでください。